夜の化学工場

いつもお世話になっております。薬味多めで(@yakumioomede)です。

本日は三菱ケミカルHLDGS<4188>を長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。

更新情報
2020年1月27日に公開した記事ですが、2020年3月期第3Qの決算発表の情報を元に、必要な情報等を追記して2020年2月7日に再度公開しました。

薬味多めで

三菱ケミカルHLDGSは総合化学で国内首位の企業です!

三菱ケミカルHLDGS<4188>の基本情報

三菱ケミカルHLDGSのWEBサイト

まずは、三菱ケミカルHLDGS<4188>の基本情報を整理していきましょう。

三菱ケミカルHLDGS<4188>の会社情報とチャート

※2019年1月25日調べ

サイト
項目 内容
会社名 三菱ケミカルHLDGS
証券コード 4188
業種分類 化学
WEB https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/
本社住所 〒100-8251 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル
設立年月日 2005年10月3日
上場年月日 2005年10月1日
決算 3月末日
単元 100株
代表者名 寺田光宏
従業員数(単独) 159人
従業員数(連結) 69,986人

チャート画像

三菱ケミカルHLDGS<4188>が展開する事業

三菱ケミカルHLDGSの事業領域

三菱ケミカルHLDGS<4188>の事業セグメントは、大きく分けて4つあります。

機能商品セグメント

半導体製造装置の精密洗浄や、リチウムイオン二次電池向けの電解液など、機械部材や機械化学を束ねる事業セグメントです。

ケミカルズセグメント

炭素素材や石化、MMAモノマーなどを束ねる事業セグメントです。

産業ガスセグメント

事業会社である大陽日酸などを中心とする事業セグメントです。

ヘルスケアセグメント

事業会社である田辺三菱製薬などを中心とする事業セグメントです。

三菱ケミカルHLDGS<4188>の分析

基本の3チェック項目

私が個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。

3つのポイント
  • ○:主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること
  • △:業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること
  • △:株主還元スタイルを取っていること。

三菱ケミカルHLDGS<4188>の事業領域は、世界景気に左右されるため今後の情勢次第で大きく変化してくることが考えられます。

足元では、米中貿易摩擦による半導体、自動車関連の製品などの需要が緩和。機能商品セグメントやケミカルズセグメントで先行き不透明感が残る状況となっています。

三菱ケミカルHLDGS<4188>の株主還元策を調べると、自社ホームページにて配当性向は中期的な利益水準の30%を目安とすると記しています。中期的な利益水準の部分が非常に曖昧なため、この点が引っかかりますね。

こうした事から、三菱ケミカルHLDGS<4188>は、1番は○、2番と3番は△としました。

売上高と各利益

事業年度 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2015年3月期 3,656,278 165,681 163,059 60,859
2016年3月期 3,823,098 280,026 270,616 46,444
2017年3月期 3,376,057 268,621 258,343 156,259
2018年3月期 3,724,406 355,711 344,077 211,788
2019年3月期 3,923,444 297,950 288,056 169,530

単位:百万円

前期は売上高こそ伸びたものの、利益水準は落ち込んでいますね。

三菱ケミカルHLDGSの売上推移

2月6日に発表があった中間決算発表では、対会社予想進捗率の91.0%という実績でした。

自己資本とROE

自己資本 1,377,947
自己資本比率 24.7%
ROE 12.73%

単位:百万円

※2019年3月期の実績

自己資本率は24.7%と余り高くはない状態です。

ROEに関しては、足元では12%台後半。良くいとも悪いとも言いにくい数字です。

PERとPBR、ミックス係数

PER(会社予想) 13.91倍
PBR(実績) 0.81倍
ミックス係数 11.27

※2020年2月7日終値段階の数値で計算しています。

三菱ケミカルHLDGS<4188>のミックス係数は、11.27と、基準値の11.25と比較するとほぼ同水準の数値となっています。

キャッシュフロー

事業年度 営業キャッシュフロー 投資キャッシュフロー フリーキャッシュフロー
2015年3月 329,776 -277,223 52,553
2016年3月 388,663 -202,796 185,86
2017年3月 396,643 -289,056 107,587
2018年3月 397,940 -335,933 62,007
2019年3月 415,575 -895,068 -479,493

単位:百万円

過去5年間のフリーキャッシュフローをみてみると、フリーキャッシュフローの状態は良いですね。

前期に投資キャッシュフローの学が大きくなったのは、大陽日酸による欧米事業取得等の費用が発生したのが影響しています。

実質利回り配当とEPS、株主優待

配当とEPSの経過を見てみましょう。

事業年度 株主配当 EPS
2015年3月 13.00円 42.9円
2016年3月 15.00円 32.7円
2017年3月 20.00円 110.1円
2018年3月 32.00円 149.2円
2019年3月 40.00円 119.4円

2019年3月期の配当は40円となっており、今期も40円を予想しています。現時点での配当利回りは4.95%となっています。

三菱ケミカルHLDGS<4188>は、株主優待制度が無いため省略します。

三菱ケミカルHLDGS<4188>は買いか?売りか?様子見か?

ここまで三菱ケミカルHLDGS<4188>の分析を行ってきましたが、個人的には様子見したい銘柄だと考えています。

三菱ケミカルHLDGS<4188>の「様子見」と判断する理由
  • 基本の3チェック項目
    ○:主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること
    △:業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること
    △:株主還元スタイルを取っていること
  • 売上高、各利益共:○
  • 自己資本比率:△
  • ROE:△
  • ミックス係数:○
  • 営業キャッシュフロー:○
  • フリーキャッシュフロー:○
  • 実質利回り:○

三菱ケミカルHLDGS<4188>の今後を考えていく際に一番のネックポイントは、世界景気の先行きです。一段落した形の米中貿易問題ですが、根本的な解決には至っていません。加えて、今後、米国とEUによる通商交渉というもう一つの問題がピックアップされて来るかも知れません。

こうした世界情勢の変化で、景気の先行きにマイナスの雰囲気が漂ってくると、三菱ケミカルHLDGS<4188>の収益にも悪影響を及ぼしてくるのは避けられない状態です。

現に、2020年2月6日に発表された2020年3月期第3Qの決算発表では、通期の業績下方修正を発表。前回発表予想37,650億円としていたところを、36,300億円と-3.6%目標を引き下げています

MMA・炭素等のケミカルズ関連の市況が前回想定を下回ると見込まれること、ディスプレイ向け光学用途・半導体用途・自動車用途における製品需要の調整局面が当面は継続する見通しであること等により売上収益及びコア営業利益は前回発表予想から減収減益となる見通しです。

加えて当第3四半期において、ヘルスケア分野の製剤材料事業に関連するのれんについて減損損失を計上したことから営業利益、当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益についても前回発表予想から減益となる見通しです。

三菱ケミカルHLDGS<4188>のチャート(月足)を見ると、2012年の10月を底値に4倍水準まで値を上げています。2018年1月からはほぼ2年間調整局面入りしていますが600円前半まで下がってきたところで、もう一度検討しても良いかもしれませんね。

三菱ケミカルHLDGSの月足チャート

お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。

薬味多めで

しかし、三菱ケミカルHLDGSは事業会社を含めるとでかい企業ですね!



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