駒井ハルテックを徹底企業分析

おはようございます。薬味多めで(@yakumioomede)です。

国土強靭化関連銘柄の一角で、鉄骨·橋梁の大手でもある駒井ハルテック<5915>

長期的に保有できる銘柄なのか、本日は徹底的に調べていきたいと思います。

薬味多めで

駒井ハルテック<5915>は、風力発電機による売電事業にも参入しています。

駒井ハルテック<5915>の基本情報

駒井ハルテック

まずは、駒井ハルテック<5915>の基本情報を整理していきましょう。

駒井ハルテック<5915>の会社情報とチャート

※2019年1月19日調べ

サイト
項目 内容
会社名 駒井ハルテック
証券コード 5915
業種分類 金属製品
WEB https://www.komaihaltec.co.jp/
本社住所 〒110-8547 東京都台東区上野1-19-10 上野広小路会館ビル
設立年月日 1943年4月30日
上場年月日 1961年8月
決算 3月末日
単元 100株
代表者名 田中進
従業員数(単独) 486人
従業員数(連結) 560人

チャート画像

駒井ハルテック<5915>が展開する事業

駒井ハルテックの橋梁事業

駒井ハルテック<5915>が展開する製品カテゴリは、大きく分けて4つあります。

橋梁事業

道路橋·鉄道橋をはじめ、あらゆる鋼橋の分野で高品質な製品を世に送り出している同社ですが、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国に展開中。

加えて、台湾やマレーシアなど、東南アジアでも実績があります。

鉄骨·鉄構事業

大都市圏の都市再開発事業での超高層オフィスビルはもとより、官公庁庁舎、教育·文化施設、大規模生産施設など多くの著名建築物に同社の鉄骨や鉄構事業が利用されています。

都内だけでも、

  • 都庁
  • モード学園コクーンタワー
  • 虎ノ門ヒルズ
  • JR新宿ミライナタワー
  • パレスホテル東京
  • 東京スクエアガーデン
  • 住友不動産ガーデンタワー

など、非常に数多くの高層ビルに使用されています。

不動産事業

大阪市にある大阪事業所の未利用土地部分で、賃貸不動産事業を行っています。

環境事業

クリーンエネルギーを持続的につくり出す風力発電事業に参入。

加えて、スカイソーラー(ハイポールに張ったケーブルに、ソーラーパネルを配置した吊構造)事業も展開しています。

駒井ハルテック<5915>の分析

基本の3チェック項目

私が個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。

3つのポイント
  • ○:主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること
  • △:業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること
  • △:株主還元スタイルを取っていること。

橋梁事業に関しては、今後も国内インフラのリプレイス案件は数多く発生してくる見込みですが、資材や人手不足からの労務費高騰は利益を圧迫していく見込みです。鉄骨事業に関しても、東京オリンピックと大阪万博後は落ち込みが予想されており、甘い見通しは持てなさそうです。

加えて、株主還元策に関しては「機動的な利益還元」という表現こそ使いますが、株主還元を強化するような趣旨の発言は見られないため△としています。

こうした事から、駒井ハルテック<5915>は、1番には○、2番と3番のポイントに関しては△としました。

売上高と各利益

事業年度 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2015年3月期 41,264,000,000円 736,000,000円 809,000,000円 929,000,000円
2016年3月期 36,739,000,000円 2,032,000,000円 1,910,000,000円 2,156,000,000円
2017年3月期 36,468,000,000円 1,095,000,000円 1,138,000,000円 1,012,000,000円
2018年3月期 36,310,000,000円 1,558,000,000円 1,632,000,000円 1,350,000,000円
2019年3月期 44,002,000,000円 2,012,000,000円 2,144,000,000円 -764,000,000円

売上高は横ばい、もしくは360億円~400億円のボックス圏で推移しているような形です。

純利益は、昨年度(2019年3月期)に赤字に転落。足元の今期進捗率も、第2Q段階で会社予想に対して6.0%と非常に厳しい状況です。

川重ファシリテック株式会社分割予定完全子会社の株式の取得(子会社化)や組織改革の発表など積極的な手は打ってきていますが、こうした策が効果を表すかどうかは現時点では見えない状態です。

自己資本とROE

自己資本 27,681,000,000円
自己資本比率 51.2%
ROE -2.69%

※2019年3月期の実績

自己資本比率は高く十分な水準でしょう。

昨季は赤字だった分、逆にROEはマイナス圏に落ち込んでいます

PERとPBR、ミックス係数

PER(会社予想) 8.16倍
PBR(実績) 0.33倍
ミックス係数 2.69

※2020年1月17日終値段階の数値で計算しています。

駒井ハルテック<5915>のミックス係数は、2.69と、基準値の11.25と比較すると非常に割安な水準となっています。

キャッシュフロー

事業年度 営業キャッシュフロー 投資キャッシュフロー フリーキャッシュフロー
2015年3月 -3,306,000,000円 -140,000,000円 -3,446,000,000円
2016年3月 1,642,000,000円 -186,000,000円 1,456,000,000円
2017年3月 2,913,000,000円 -391,000,000円 2,522,000,000円
2018年3月 2,971,000,000円 -488,000,000円 2,483,000,000円
209年3月 3,408,000,000円 -762,000,000円 2,646,000,000円

営業キャッシュフローは2016年3月期からプラスを続けていますので本業は順調と判断できます。

フリーキャッシュフローも順調にプラス圏を維持しており、現金·現金等価物は着実に積み上がっている状態です。

実質利回り配当と優待

駒井ハルテックの配当利回り

2019年3月期の配当は70円。2020年3月期の予想配当も70円を予想しています。現時点での配当利回りは3.68%と嬉しい数字ですね。

少なくとも減配は避けられるのではないか?という見通しですが、通期業績が現状の見通しのままですと予断を許しません。

駒井ハルテック<5915>の場合は、株主優待制度がありませんので省略します。

駒井ハルテック<5915>は買いか?売りか?様子見か?

ここまで駒井ハルテック<5915>の分析を行ってきましたが、個人的には現時点で買いは見送りたい銘柄だと考えています。

駒井ハルテック<5915>の「買いは見送る」と判断する理由
  • 基本の3チェック項目
    ○:主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしているこ
    △:業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること
    △:株主還元スタイルを取っていること。
  • 売上高、各利益共:△(売上は横ばい、今期の進捗に懸念
  • 自己資本比率:○
  • ROE:☓
  • ミックス係数:○
  • 営業キャッシュフロー:○
  • フリーキャッシュフロー:○
  • 実質利回り:○

現時点の配当利回りも高くミックス係数も低いので見栄えは良いのですが、今期、または来季以降の事業環境の先行き懸念が非常に大きい状態です。

国土強靭化という国策が後押ししてくれますが、入札の競争激化や資材価格·人件費の後をどこまで吸収できるのか?事業の構造を早急に見直す必要があるかもしれません。

薬味多めで

第3Qの決算発表は、年2月12日に発表される予定です!

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