日本管財を徹底分析

いつもお世話になっております。薬味多めで(@yakumioomede)です。

本日は、日本管財<9728>が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。

薬味多めで

日本管財、皆さん知ってますか?

日本管財<9728>の基本情報

日本管財のホームページ

まずは、日本管財<9728>の基本情報を整理していきましょう。

日本管財<9728>の会社情報とチャート

※このページのデータは、全て2020年5月12日の終値で調査·分析したデータとなります。

項目 内容
会社名 日本管財
証券コード 9728
業種分類 サービス業
市場 東証1部
時価総額 75,689百万円
分類 小型株(時価総額1,000億円未満)
WEB https://www.nkanzai.co.jp/
本社住所 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-1-10
設立年月日 1965年10月27日
上場年月日 1989年2月1日
決算 3月末日
単元 100株
代表者名 福田慎太郎
従業員数(単独) 4,909人
従業員数(連結) 9,782人

チャート画像

日本管財<9728>が展開する事業

日本管財の事業内容

日本管財<9728>の事業セグメントは、5つの事業セグメントに分けられます。

建物管理運営事業

ビル管理業務及び保安警備に関する事業を展開するのが、建物管理運営事業です。

全体の売上の約70%弱を稼ぎ出している主力事業となります。

住宅管理運営事業

マンションや公営住宅の管理を主体としているのが、住宅管理運営事業です。

全体の売上の約15%程を占める事業体です。

環境施設管理事業

上下水道施設やごみ焼却施設などの公共施設管理を行っているのが、環境施設管理事業です。

この事業領域では、全体の売上の約10%を稼いでいます。

不動産ファンドマネジメント事業

不動産ファンドの組成・資産運用を行うアセットマネジメント及び匿名組合への出資を主体として事業展開しているのが、不動産ファンドマネジメント事業です。

その他の事業

イベントの企画·運営、印刷、デザインなどを行っているのが、このその他事業セグメントとなります。

日本管財<9728>の分析

日本管財<9728>の事業環境に関して

イギリスのブレクジット問題、中東の緊張、米中貿易摩擦など、ここ数年は様々な外的要因に影響されてきた東京株式市場。

そうした中でも、日本の実体経済に目を向けると日銀による量的緩和に支えられつつ、インバウンド需要や東京オリンピック2020へ向けた様々な公共事業により、実体経済は好調さを維持してきたと言えるでしょう。

2020年に入り、突如、新型コロナウィルスによる世界的な混乱が発生。地球規模での経済活動の縮小は、日本の実体経済にも冷水を浴びせる格好となっています。

不動産関連領域を見てみると、足元ではオフィスや商業ビルの空室率は都市部を中心に依然として低い状況で推移しています。今後、新型コロナの悪影響がどう出てくるのかは未だ予断を許しませんが、少なくとも日本管財<9728>としては自社がターゲットとしている市場の長期的な拡大に関しては、ポジティブな見方をしているようです。

個人的にもその見方は大きな方向では間違っていないと考えています。

例えば、今回の新型コロナの拡大により首都圏を含む都市部ではリモートワーク(テレワーク)での働き方を余儀なくされています。もともと、日本ではリモートワークを疑問視する意見があったかと思いますが、実際にリモートワークを行ってみると、満員電車での通勤などの負担が減少する事に加え、ビデオ会議の環境なども整ってきたことで非常にポジティブな意見が目立つようになりました。

もちろん、セキュリティーの関係上リモートワークが難しい業態もありますし、物理的な問題でリモートワークが不可能な業態があることも事実です。しかしながら、ホワイトカラーの大多数が会社(事務所)に行かずとも仕事が可能だという認識を持ったことで、事務所を解約していく動きが多少なりとも出てくるはずです。

事実、首都圏ではスタートアップ企業を中心に不動産の解約の動きが加速しているそうです。ただし、単純に事務所をなくす動きだけが増えていくのでしょうか?

希望する従業員が集まってコミュニケーションを取るような場としての事務所スペースは必要だという考えもあり、単純に解約するだけではなく必要なサイズへのダウンサイジングをする企業も多いのではないかと考えています。

こうしたことからも、中長期的には日本管財<9728>のビジネス環境に大きく打撃を与えるような状況にはならない​のではないかと考えています。

日本管財<9728>の会社の強み、武器

日本管財の過去売上推移

日本管財<9728>の強みを一つ挙げるとすれば、リーマンショックの際にも増収を達成したというその実績でしょう。

ビルや建物の総合管理会社という事業内容の特性上、その建物が存在(営業)している以上は絶対に必要な仕事。いわば、インフラ企業に近い性質​だと考えても良いかもしれませんね。

ストック型のビジネスモデルという特性上、不況の際にもそのアオリをすぐに食らうというわけではありません

日本管財<9728>の売上高と利益率

事業年度 売上高 前期比 営業利益 経常利益 当期純利益
2016年3月期 90,078 3.1% 5,227 5,806 3,958
2017年3月期 92,490 2.7% 5,522 5,963 4,227
2018年3月期 96,478 4.3% 5,772 6,379 4,446
2019年3月期 97,929 1.5% 6,363 6,760 4,313
2020年3月期 106,300 8.5% 6,854 7,232 4,346

単位:百万円

日本管財<9728>の過去5期の売上高を見ていくと、毎期順調に売上高、利益率共を右肩上がりで伸ばしてきています

直近3期の売上高営業利益率を見てみると、

直近3期分の売上高営業利益率
  • 18年3月期:6.0%
  • 19年3月期:6.5%
  • 20年3月期:6.4%

と、3期連続で6%超えを達成しています。本来は、10%を超える水準が理想なのですがそれでも十分に評価できる実績値だと感じています。

EPS(1株利益)は、

EPS(1株利益)
  • 18年3月期:120.0円
  • 19年3月期:116.4円
  • 20年3月期:117.3円

と、こちらもしっかりと一株利益を積み上げていってることが分かります。

日本管財の業績推移

日本管財<9728>のキャッシュフロー

事業年度 営業キャッシュフロー 投資キャッシュフロー フリーキャッシュフロー
16年3月期 3,579 1,751 5,330
17年3月期 4,856 -1,239 3,617
18年3月期 3,034 -703 2,331
19年3月期 2,027 464 2,491
20年3月期 4,264 -3,050 1,214

単位:百万円

営業キャッシュフローは年度によって若干の浮き沈みはありますが、しっかりと確保できていますね。

本業の日々の営業活動がしっかりと行えている証拠です。

その上で注目したいフリーキャッシュフローも、毎期プラス圏を維持。問題ない水準と見て良いかと思います。

日本管財<9728>の自己資本とROE

自己資本 51,780
自己資本比率 67.2%
ROE 8.87%

単位:百万円

※2020年3月期の連結実績

自己資本率は67.2%と非常に高い水準です。

ROEは連結決算ベースで8.87。もう少し頑張って欲しいところではありますが、業態を考えるとこんなものかなという印象です。

直近3期分のROE(連結決算ベース)
  • 2018年3月期:10.55%
  • 2019年3月期:9.54%
  • 2020年3月期:8.87%

日本管財<9728>のPERとPBR、ミックス係数

PER(会社予想) 14.94倍
PBR(実績) 1.33倍
ミックス係数 ※PER×PBR 19.87

日本管財<9728>のミックス係数は19.87。バリュー株投資家のベンジャミン・グレアムにならって、ミックス係数が11.25(米国株は22.5倍以下)の銘柄を割安と判断するなら、同社は割高銘柄​と言えます。

日本管財<9728>の実質配当利回り

日本管財<9728>の株主配当を見てみましょう。

事業年度 株主配当
2018年3月 42円
2019年3月 50円
2020年3月 50円
2021年3月(予定) 50円

21年3期の年間予想配当は1株あたり50円と予想されていますので、20年5月12日終値段階で計算すると予想配当利回りは2.72%となります。

また、日本管財<9728>では、株主優待制度を用意しています。

株数 内容
100株以上 「ギフトカタログ」掲載品目から1つ

※保有期間3年未満:2,000円相当の「ギフトカタログ」掲載品目から1つ

※継続保有3年以上:3,000円相当の「ギフトカタログ」掲載品目から1つ

株主優待まで考慮した実質配当利回りで考えると、3.81%と高い利回りが期待できます。

日本管財<9728>は買いか?売りか?様子見か?

ここまで日本管財<9728>の分析を行ってきましたが、個人的には買いだと考えています。

日本管財<9728>の「買い」と判断する理由
  • 業界の事業環境:△
  • 会社の強み、武器がある:○
  • 主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること:○
  • 業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること:○
  • 売上と利益率:○
  • キャッシュフロー:○
  • 自己資本比率:○
  • ROE:○
  • ミックス係数:△
  • 株主還元スタイルを取っていること:○

日本管財<9728>の分析をこれまでしてきましたが、私が個別株を見る際にポイントとして挙げる項目では、非常に優秀な実績となっていると評価できます。

もちろん、すでに述べた通り、短期的に不動産業界全体への悪影響は出てくるものと思われますが、それでも非常に安定した経営と株主還元をくれる銘柄だという印象は強いですね。

2021年の売上予測は、連結売上高1,080億円(前期比1.6%増)、連結営業利益70億円(前期比2.1%増)、連結経常利益74億円(前期比2.3%増)、当期純利益46億円(前期比5.8%増)を見込んでいます。

新型コロナウィルスの影響に関しては、第2四半期までは市場の環境悪化を見込んでいるとのことですが、第3四半期以降については徐々に回復してくる見込みとの事。

日本管財<9728>のチャート(週足)を見ると、2016年6月11日の週に付けた2,311円を高値として、右肩下がりのチャートとなっています。

今回のコロナショックでは、1,500円台まで株価は落ち込んできています。

本来であればそのタイミングで仕込めば良かったと後悔しておりますが、まだまだ十分に魅力的な水準にあると言えます。

株価とコロナ問題の先行きをじっくり考えながら、買いを入れるポイントをじっくりと考えていきたいと思います。

日本管財の週足チャート

お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。

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