牛丼

いつもお世話になっております。薬味多めで(@yakumioomede)です。

本日は、吉野家HD<9861>が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。

薬味多めで

牛丼はつゆ抜き派です!

吉野家HD<9861>の基本情報

吉野家HDのホームページ

まずは、吉野家HD<9861>の基本情報を整理していきましょう。

吉野家HD<9861>の会社情報とチャート

※2019年3月9日調べ

項目 内容
会社名 吉野家HD
証券コード 9861
業種分類 小売業
市場 東証1部
時価総額 134,297百万円(2020年3月9日の終値で算出)
分類 中型株(時価総額1,000億円~3,000億円)
WEB https://www.yoshinoya-holdings.com/
本社住所 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町36-2 Daiwaリバーゲート
設立年月日 1958年12月27日
上場年月日 1990年1月31日
決算 2月末日
単元 100株
代表者名 河村泰貴
従業員数(単独) 301人
従業員数(連結) 4,591人

チャート画像

吉野家HD<9861>が展開する事業

吉野家HDの展開する事業

吉野家HD<9861>のグループ企業の事業セグメントは、6つの事業セグメントに分けられます。

吉野家事業

言わずと知られた、牛丼の吉野家です。

1980年には120億円の負債を抱え、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し事実上の倒産。その後セゾングループの元で再建を果たし、再上場。

現在では、1,211店舗を超えるチェーン店として国民の胃袋を満たしてくれています。

はなまる事業

まなまるうどんを展開するのが、株式会社はなまるです。

全店で524店舗展開しており、近年は積極的な拡大路線を継続して右肩上がりの業績となっています。

アークミール事業

ステーキのどんやどん亭、フォルクスなどを展開するアークミール

苦戦が続き、過去3期は減収が続きました。

ところが、2019年12月開催の取締役会において、事業ポートフォリオの最適化と、成長事業へのリソース配分を戦略的に進めることを理由に、保有するアークミールの全株式を、株式会社安楽亭へ譲渡することを決定​。今季からは連結対象から外れます。

京樽事業

持ち帰り寿司·京樽や回転寿司屋·海鮮三崎港など335店舗を運営するのが京樽です。

三崎港を中心に拡大路線をとっている上、価格改定により、売上高や粗利益率の向上がみられます。

海外事業

アメリカや中国、シンガポールなどで983店舗を運営する海外事業。

既存店が好調な上、積極出店を続けています

その他事業

著名ラーメン店のせたが屋などのラーメン事業が含まれるのが、このその他事業です。

今後は、このラーメン業態の拡大が予想されています。

吉野家HD<9861>の分析

吉野家HD<9861>の事業環境に関して

吉野家HD<9861>は、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに、「飲食業の再定義」を目指し、これまでの飲食業になかった新しい価値創造に向け様々なチャレンジを続けています。

そんな同社を取り巻く市場環境ですが、昨年7月に一般社団法人日本フードサービス協会が発表した年外食産業市場規模推計によると、外食産業の市場規模は25兆7,692億円にまで成長してきています。

また、同協会による令和元年の年間外食産業市場動向調査では、ファーストフード業態も前年比でプラス成長となっています。

ちょい呑みやUberEatsなどによる消費も継続すると思いますので、吉野家HD<9861>にとってはプラスの要因です。また、日米FTAの発行によりアメリカ産牛肉の関税が、段階的に引き下げられてくることにより、原材料費の圧縮が可能とる事は同社にとって追い風と言えるかもしれません。

逆に、昨今、飲食業では特に働き手の確保や賃金の上昇が最大の課題となっています。

こうした課題の対策として、キャッシュアンドキャリー店舗(レジで客が注文して受取コーナーで料理を受け取る)やジクソーカウンターへの転換(狭小スペースでも快適性を確保)などを進め、少しでも効率化とユーザーの満足度の向上を狙う取り組みを始めています。

吉野家HD<9861>の会社の強み、武器

吉野家HD<9861>の強みは、回転率の高さです。

早い·安い·うまいが同社の特徴ですが、その中でも商品を素早く提供をすることによって、顧客の回転率を上げていたことが同社の最大の強み​と言えました。

それを可能としていたのが、牛丼1本足打法とも言える牛丼1本に絞った販売戦略です。

牛丼1商品に集中したことにより、商品のクオリティーやオペレーションの質を高めることが実現できていました。

しかし、同業他社の追い上げにより、牛丼1本足打法の勝利モデルは徐々に崩壊へ。

現在は中期的な目線で、次のモデルを模索する動きをしています。

吉野家HD<9861>の売上高と利益率

事業年度 売上高 前期比 営業利益 経常利益 当期純利益
2015年2月期 180,032 3.8% 3,515 3,993 941
2016年2月期 185,738 3.2% 1,613 2,345 837
2017年2月期 188,623 1.6% 1,865 2,750 1,248
2018年2月期 198,503 5.2% 4,019 4,604 1,491
2019年2月期 202,385 2.0% 104 349 -6,000

単位:百万円

吉野家HD<9861>の過去の売上高を見ていくと、安定した売上を上げていることが分かります。

しかしながら、直近3期の売上高営業利益率を見てみると、

直近3期分の売上高営業利益率
  • 18年2月期:1.0%
  • 18年2月期:2.0%
  • 19年2月期:0.1%

と、非常に低い水準となっている事に気が付きます。

EPS(1株利益)は、

EPS(1株利益)
  • 2017年2月期:19.3円
  • 2018年2月期:23.1円
  • 2019年2月期:-円

と、2019年2月期は当期利益が最終赤字の為算出されず。

吉野家HDの業績推移

吉野家HD<9861>のキャッシュフロー

事業年度 営業キャッシュフロー 投資キャッシュフロー フリーキャッシュフロー
2015年2月 11,833 -9,201 2,632
2016年2月 433 -12,365 -11,932
2017年2月 10,104 -6,526 3,578
2018年2月 9,374 -8,379 995
2019年2月 2,830 -9,034 -6,204

単位:百万円

営業キャッシュフローはプラスを続けていますので、本業は順調と判断できます。

しかしながら、減価償却費の増大や原料費·人件費の高騰などで薄い利益がすぐに圧迫されている面が見られます。

フリーキャッシュフローも安定しているとは言えませんね。

吉野家HD<9861>の自己資本とROE

自己資本 49,446
自己資本比率 43.9%
ROE -11.25%

単位:百万円

※2019年2月期の実績

自己資本率は43.9%

ROEは、最終赤字の為、-11.25%​となっています。

直近3期分のROE
  • 2017年2月期:2.18
  • 2018年2月期:2.62%
  • 2019年2月期:-11.25%

吉野家HD<9861>のPERとPBR、ミックス係数

PER(会社予想) 1,330.32倍
PBR(実績) 2.74倍
ミックス係数 ※PER×PBR 3,645.08

※2020年3月8日終値段階の数値で計算しています。

吉野家HD<9861>のミックス係数は3,645.08。バリュー株投資家のベンジャミン・グレアムにならって、ミックス係数が11.25(米国株は22.5倍以下)の銘柄を割安と判断するなら、同社は割高銘柄​となります。

吉野家HD<9861>の実質配当利回り

吉野家HD<9861>の配当を見てみましょう。

事業年度 株主配当
2017年2月 20円
2018年2月 20円
2019年2月 20円

19年2期の年間配当は1株あたり20円。20年2月期の予想配当も1株あたり20円と予想されていますので、20年3月9日終値段階で計算すると予想配当利回りは0.97%となります。

吉野家HD<9861>の株主優待制度は、300円の自社サービス券の贈呈です。個人投資家に非常に人気があります。

吉野家HD<9861>の株主優待制度
保有株数 枚数
100株以上 10枚
1000株以上 20枚
2000株以上 40枚

吉野家HD<9861>は買いか?売りか?様子見か?

ここまで吉野家HD<9861>の分析を行ってきましたが、個人的には様子見だと考えています。

吉野家HD<9861>の「様子見」と判断する理由
  • 業界の事業環境:△
  • 会社の強み、武器がある:△
  • 主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること:○
  • 業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること:○
  • 売上と利益率:△
  • キャッシュフロー:△
  • 自己資本比率:○
  • ROE:△
  • ミックス係数:☓
  • 株主還元スタイルを取っていること:○

吉野家HD<9861>の分析をこれまでしてきましたが、私が個別株を見る際にポイントとして挙げる項目ではポイントが高い方ではありません。

株主優待まで含めた実質配当利回りは2.42%となりますし、実際に使い勝手の良いサービス券ではあると思います。

しかしながら、経営面からだけ吉野家HD<9861>を見ると、期によって利益が大きくぶれてしまうのが非常に気になります。また、最終赤字になっても株主配当を出すなど、配当性向に関する姿勢も非常に極端なのではないかな、と感じます。

吉野家HD<9861>のチャート(月足)を見ると、2008年10月の大底から徐々に下値水準を切り上げ、2020年1月には3,050円の高値をつけました​。足元では、権利落ちとコロナウィルスの悪影響(客足が遠のく)を受けて他銘柄と同じく大きく下落しています。

また、世界景気の冷え込みから再びデフレ銘柄に脚光が当たる可能背が高いとは言え、個人的にはこの水準で買い向かうのは無理かなというのが本音です。

いくら株主優待に魅力があるとは言え、本業での利益率の向上の兆しが見られるまでは、様子見したい銘柄と言えます。

吉野家HDの月足チャート

お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。

薬味多めで

つゆ抜きの牛丼に、お新香とたっぷりの一味を載せて食べるのが美味いらしいですよ!



参加中のランキングサイト

にほんブログ村 株ブログへ

大変励みになります。本日も応援のクリックお願い致します。

今読んでいる1冊

おすすめの記事